行政書士開業準備中~墓じまい編15(応用編8)

分骨とはその名の通り、個人の骨を分けて、それぞれ別の場所にの納骨する事だ。

納骨と書いたが海に散骨する場合もある。

そしてこの分骨の目的は様々だ。

例えば、突然の別れが起き、その悲しみが強すぎる事から故人と離れがたいような場合に行われる。

その場合、手元供養が行われる時が多い。

墓じまいをするときに、覚えた知識だ。

そんな話を妻の由紀子と娘の亜紀子に以前話した事があった。

妻は、お望みならそうするけど、当分は大丈夫かしらとふざけていた。

娘の方は真剣に聞いていた。

そして、今の主人に何かあったらそうするかも知れないと答えた。

娘の主人が急死した。

 

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娘の主人は散骨が希望だ。

この散骨にもデメリットがある。

例えば、お墓を立てて今までのご先祖様の骨を集めるとき、散骨をしてしまうと骨を集めることができない事だ。

娘の場合、既に主人のご両親の墓は存在した。

この場合分骨をして、一つを散骨して、もう一つをお墓に埋蔵すれば解決する。

しかし、相手への愛情が強い場合、どうしても手元に残したいと思うのは人として当然だし、十分理解できる。

娘は三つに分骨して。散骨と、お墓への埋蔵、そして手元供養の方法を取った。

分骨のように分けることは、魂を分けることに他ならないとの批判があるが、勿論迷信だ。

 

火葬場から変える途中に、娘に今日は実家に来るように話した。

「私がこの家に居なかったら、彼が戻ってきたとき寂しがるでしょ」

そう言われて返す言葉もなかった。

結局妻と二人で帰ることにした。

 

「なあ由紀子、自分より年下の人間を見送る程辛いものはない。ましてそれが近親者なら尚更だな」

振り返って妻を見たが憔悴しきっているようだ。

「私は亜紀子が心配よ。強引にでも連れて帰れば良かったかしら」

「あの娘は帰らないよ。そんな弱くはない」

「大丈夫かしら」

「時間が、時間が解決するよ」

 

そんな時、留守番電話に着信がある事に気づいた。

誰だろう、亜紀子かな?

いや、娘なら携帯にするだろう。

とりあえず聞いてみよう。

「ご無沙汰してます、田宮です」

えっ。あれ、、、。

あっ、これは、、、やばいぞ。

娘の事でセンチメンタルになっていたのだが、そんな気分が一瞬で吹き飛んだ。