行政書士開業準備中~死後事務委任契約編1

前回まで、嫁姑のバトルを書いてきました。

以下は前回までのものです。

 

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後編②です。

 

お姑さんは、樹木葬を希望しましたが叶いませんでした。

それから30年後、お姑さんの息子が旅立ち、その5年後息子のお嫁さんが旅立ちました。

お嫁さんの葬儀が終わった後、長女とそのご主人がお嫁さん(お母さん)の遺骨を手に東京湾に来ていました。

実は、遡る事10年前、この長女がお嫁さん(お母さん)からお願いをされます。

 

お嫁さん:実は、お義母さん、貴女にとってはお祖母ちゃんね、が亡くなった時お墓の事で色々あったのよ。

長女:へ~どんな事?

お嫁さん:お義母さんが亡くなった時、遺言書でお墓は樹木葬を希望するって書いてあったの。

長女:でもお墓に入ってるでしょ。とーても有名な〇〇寺。戒名もあったと思うけど。檀家だって聞いてるわよ。

お嫁さん:そうなの。でもお義母さんが亡くなる数年前、リーマンショックが起きたのよ。それで、お父さんはリストラにあってね、、、、再就職はできだけどお給料は前とは違うし、それにこれから色々かかる時期で正直苦しかったのよ。

長女:。。。。。。

お嫁さん:お義母さんの葬儀で凄いお金がかかって、戒名だけで50万かかるし、その上樹木葬なんて出来っこないわ。

長女:そうだったんだ

お嫁さん:話は変わるけど貴女に相談があるの。

私が死んだら、散骨にしようかと思ってるの。

そこで〇〇公園の側に行政書士事務所があるでしょ。あの先生に頼んでみようかと思ってる。

あの先生と契約して、散骨をお願いしようかと思ってるのよ。

そういえば、あの先生、貴女と同級生よね。小学校、中学校一緒で、しかも今でも独身。独身よ。あら偶然ね。貴女と一緒じゃない(笑)

長女:うるさい(怒)

お嫁さん:一度母の事で相談って事で行ってきてよ。その後は私が行くから。時間あるんでしょ。

長女:散骨なら私がやるけど。それにお母さんが行けばよいでしょ。

お嫁さん:いいから行ってきてよ。行かなきゃ化けて出るわよ!

 

さて、お嫁さんと行政書士が結んだ契約を一般には、死後事務委任契約といいます。

お嫁さんを甲、行政書士を乙とします。

甲は乙に事務を委任しその事務処理の為の代理権を付与します。

今回でいう事務とは、散骨の事です。

予め、事務を処理する費用として、甲は乙に交付して、乙は領収書等を甲に交付します。そして散骨を行う業者を指定しておきます。第2希望まで書いておくと確実でしょう。

そして、その契約書を公正証書にします。

 

お義母さんの死後の準備は、一般的には申し分ないものでした。

万全を期すのであれば、お義母さんの樹木葬の希望は、遺言(遺言の付言事項)ではなく死後事務委任契約にすべきだったでしょう。

 

では、エンディングノートや遺言の付言事項にはどの様な事を書くべきでしょうか。

私見ですが、エンディングノートには、自分の交友関係、保険証書等がある場所といった、正に事実上の事を書くのが良いかと思います。

そして、遺言の付言事項には、遺言書本文に関連すること、例えば、長男には土地と建物を相続させ、次男には現金〇〇〇円を相続させるに至った理由、さらに遺留分を侵害せず、死後揉め事が起きないようにした事等が良いのかと思います。

そのうえで、家族いつまでも仲良く、といった思いに繋げてみるというのも一つの書き方かと思います。